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第5回 「自分の健康を管理するセルフチェック法3:血圧チェック」

■高血圧は“生活習慣病の仕掛け人”
最近では、血圧を下げる飲み物が商品化されるなど、高血圧を防ぐ事に意識が高まっているようです。血圧が高い状態が長く続くと、動脈硬化(※)が起こり、狭心症や心筋梗塞などの心臓病や、脳血栓、脳梗塞などの脳卒中、腎臓障害の引き金となってしまいます。
※動脈硬化とは、動脈内が狭くなったり動脈が弾力性を失い血管が硬くなる状態をいう

■高血圧の原因
血圧は、食生活などのライフスタイル(生活習慣)と密接な関係があります。つまり、高血圧の原因は、日々の生活習慣に因るところが大きいのです。下の「高血圧のチェックポイント」で、自分の生活習慣をチェックしてみましょう。

高血圧のチェックポイント
1 太っていて、標準体重を20%以上オーバーしている YES NO
2 近頃運動不足ぎみである YES NO
3 豚カツなど動物性脂肪の多い食べ物が好きである YES NO
4 塩辛いものが大好物である YES NO
5 お酒を日本酒に換算すると毎日2合以上飲んでいる YES NO
6 ヘビースモーカーである YES NO
7 興奮しやすく、生真面目で、思い込みが激しい性格である YES NO
8 職場や家庭などストレスの多い環境にいる YES NO
9 両親・兄弟など身内に高血圧の人がいる YES NO
10 65歳以上である YES NO

 

YESの数 判定
10〜9 このままでは生活習慣病の危険が!早めに医師のもとで血圧測定をしましょう。
8〜5 高血圧になっている危険があります!定期的に血圧のチェックをしましょう。
4〜3 高血圧になるかも!ライフスタイルの改善が必要です!→ ライフスタイル改善提案
2〜1 まずまずです。今一度ライフスタイルを見直しましょう。 → ライフスタイル改善提案
0 優秀です!このまま今のライフスタイルを継続させましょう。



■血圧測定
高血圧には、それとわかる症状がないため気づかない人がほとんどです。そのため定期的な血圧測定をして、自分の健康状態を知ることが大切です。
血圧は、1日の行動や精神状態などによって変化します。一般的に、活動している昼間血圧は高く、寝ている間血圧は低くなります。また、会話や暗算などの何気ない行動でも血圧は変化します。そのほか、病院で血圧を測ってもらうと一時的に血圧が上がってしまうという人もいるため、1度だけの測定では、血圧の状態を判断できません。
時刻や日を変えて1日少なくとも3回ぐらい測って、平均的な血圧を知っておきましょう。

血圧測定の基準
最高血圧:130mmHg未満    最低血圧:85mmHg未満 →正常値血圧
最高血圧:135mmHg以上     最低血圧:80mmHg以上 →家庭で測った場合の正常値血圧
最高血圧:140mmHg以上     最低血圧:90mmHg以上 →高血圧

 

高血圧のポイント対策

肥満

肥満は生活習慣病の大敵です。体重が1キログラム増えると、毛細血管は1.5キロメートルも増加するといわれています!心臓が送り出す血液量がそれだけ増えるので、血液を全身に行き渡らせようとして心臓に負担がかかり、血圧が上昇するのも当然といえます。

運動不足

適度の運動は血圧を下げるはたらきがあります。なぜ血圧が下がるのかまだ分かっていませんが、運動をすると、血圧を上げようとする「昇圧因子」は減少し、血圧を下げようとする「降圧因子」が増加することが分かっています。イラスト2
また、筋肉の運動は、静脈還流(心臓に還ってくる静脈血の流れ)を良くするので、身体を動かして心臓の負担を軽くすることが大切です。

動物性脂肪

動物性脂肪の摂り過ぎは、エネルギー増につながり、肥満を招きます。さらに、血液中のコレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化を促進します。油っこい料理はほどほどに、また、調理には植物油を使うようにしましょう。

塩分

塩分摂取量の少ないエスキモーには、高血圧症疾患はほとんど見られないそうです。このように高血圧と塩分は深い関係があります。血圧を上げたくなかったら、まず塩分を控えること。減塩はいつでも始められ、しかも着実に効果のある血圧管理の特効薬で、しかも副作用はありません。現在日本の平均塩分摂取量は1日12グラムで、やや多い傾向にあります。目標値を1日10グラム未満に設定しましょう。

アルコール

毎日、日本酒に換算して3合以上お酒を飲んでいる人は、飲まない人よりも2〜3倍も高血圧症が多いそうです。しかし、節酒を心がけると、2週間ほどで血圧が下がってきます。大量飲酒は、肝臓、すい臓、心臓などにも影響を与え、最後には脳にも異常をきたすことがあります。お酒を飲むときは、食事と一緒にほろ酔い程度を心がけましょう。

喫煙

ニコチンは、血管を収縮させ脈拍を速め、血圧を上げる作用があります。しかも、副流煙(タバコの火のついた部分から立ち上る煙)には主流煙(喫煙者が肺に吸い込む煙)の約3倍のニコチンが含まれています!
喫煙をしている人は、自分だけでなく周囲の人にも生活習慣病のタネを植えつけていることをお忘れなく…

性格

情熱的で、何事にも興奮しやすい人には高血圧症の人が多いようです。生真面目な人間で思い込みが激しくストレスをためやすいタイプの人も要注意。

ストレス

強いストレスを受けると、血圧を調整する中枢神経が興奮して、副腎からアドレナリン、神経末端からノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。それらは血管を収縮させたり、心臓の拍動を速めるなどの作用があり、血圧の上昇につながります。

体質・遺伝

統計的に見ると、両親が高血圧の場合、その子供は60%という高い確率で高血圧症になるようです。これは、両親と同じ食習慣に原因があるといわれています。身内に高血圧症の人がいたら、早めに生活習慣を見直しましょう。

加齢

血圧は年齢とともに高くなります。これは、血管が老化し弾力性を失うための生理的な変化です。高血圧症は、40、50歳代から急増し、65歳を超えるとほぼ2人に1人は高血圧症になっているようです。中高年期に達したら、血圧測定を習慣づけましょう。


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